善明ポンプも破壊

海沿いに移動すると、200ヘクタールもの広大な干拓地。かつては集落と田んぼがあり、水を調節するために水門があります。共産党衆議院議員(当時)の松本善明さんが、「少しの雨で水がついて、ダメになっていいのか」と現地調査して、国会でとりあげ水量調節するためのポンプ、地元では「善明ポンプ」も壊滅。海からの水が流れ込んで、川の水も流れてきて、あたりは湖状態になっていたため、「早く水を流さなければ」と、震災直後に自衛隊を引き連れて共産党渡辺市議が水門までいき、何度も挑戦してようやく人力で解放したというお話も聞きました。周囲の集落はすべて流され、出産里帰りで帰ってきていたお母さんと五か月の赤ちゃんも亡くなり、発見当時の生々しい様子もうかがいました。ちょっと文章には書けません。
 海岸のすぐ近くに、あの水谷建設が土砂で儲けて盛土した上に建てた工場に避難した方は、なんとか生き延びられたという話もありました。

  ↑津波がおしよせた水門              ↑干拓地側から海岸方面を見ると、
                                  広大な土地であることがわかる―
                                  この六月くらいまで、水浸しでした