ひどすぎます。

今日のニュースで流れたものです。以下はその転載です。
これって情報隠しではないか?本当なら全く許されません。さすがに関電も「調査する」と言わなければならないほど、今回の事態を重大視せざるをえないのでしょうね。

日本の中世の歴史研究家・敦賀短期大学の外岡慎一郎教授が調べたところによると…
「全国で最も多くの原子力発電所が集中する福井県の若狭湾で、およそ400年前、地震とともに波で家が流され、多数の死者が出たとみられる記述が複数の文献に記されていることが分かりました。関西電力は、これまで津波による大きな被害の記録はないと説明してきましたが、誤解を招くものだったとして、当時、津波の被害があったのか調査することを検討すると明らかにしました。

福井県の若狭湾は、関西電力や日本原子力発電などが運転する全国でも最も多い14基の原発が集まる場所です。原発は、建設時に過去の地震や津波について調査を行うことが義務づけられていて、関西電力は、調査の結果、若狭湾で津波による大きな被害の記録はないと、これまで地元の住民や自治体に説明してきました。しかし、東日本大震災のあと日本の中世の歴史を研究している敦賀短期大学の外岡慎一郎教授が調べたところ、京都の神社に伝わる「兼見卿記(かねみきょうき)」という文書に、天正13年、西暦1586年に起きた「天正大地震」で、若狭湾を含む沿岸で波が起こり、家が流され、多くの人が死亡したという記録があることが分かりました。また当時、日本に来ていたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが書いた「日本史」の中でも同じ天正大地震の記述として、若狭湾と見られる場所で「山と思われるほど大きな波に覆われ、引き際に家屋も男女もさらっていってしまった」と記されていることが分かりました。これらの資料は、国史の編纂にも使われる歴史資料としては一級のもので、NHKの取材に対し、関西電力は、昭和56年には2つの文献の内容を把握していたが、信ぴょう性がないと社内で判断し、住民や自治体には、津波による大きな被害の記録はないと説明してきたことを明らかにしました。そのうえで、これまでの説明が誤解を招くものだったとして、文献の記述のような被害が、大きな津波で起きたのか調べるため、ボーリング調査など科学的な調査を行うことを検討すると明らかにしました。」